茨城で出会う、少し不思議なローカルラーメン

茨城県の一部で親しまれている「スタミナラーメン」を、皆さんはご存じですか?

名前だけを聞くと、ニンニクや肉がたっぷり入ったラーメンを想像するかもしれません。けれど、その姿は少し違います。レバーやカボチャ、キャベツなどを甘辛い餡で包み麺と一緒に味わう、茨城の一部で独自に発展、愛されてきた一杯です。

なかでも印象的なのが、冷たく締めた麺に熱々の餡をかける「スタミナ冷やし」。冷たいのか、熱いのか。初めて目にすると少し戸惑いますが、その意外な組み合わせがやみつきに。とにかくパンチがあります。

今回は、王道のスタミナ冷やしから、ホルモンを使った一杯まで、茨城の土地に根づく3軒をご紹介します。

【珈奈里屋】まず知りたい、王道の「スタミナ冷やし」

ひたちなか市の「珈奈里屋」で味わえるのは、冷たい麺の上に熱々の甘辛い餡をかけた「スタミナ冷やし」。

餡の中には、レバーやカボチャ、キャベツなどの具材が入り、見た目にも食べ応えのある一皿。冷たく締めた太い麺と温かい餡を一緒に味わうことで、なんとも不思議な食感と味わいが生まれます。これだけ食べ応えがあると、クセになるのもわかります。

スタミナラーメンとはどんな料理なのか、その特徴が伝わりやすい一杯です。

店舗名スタミナラーメン 珈奈里屋
住所茨城県ひたちなか市田彦369

※定休日、営業時間等はGoogleマップ等で事前ご確認ください

【玄海】ホルモンが主役。もう一つのスタミナ系ラーメン

水戸市の「玄海」で目を引くのは、「ホルモンラーメン」。「水戸スタミナラーメン」の生みの親が手がけた名店。

最大の特徴は、一般的なスタミナラーメンに欠かせない「豚レバー」の代わりに「ホルモン(モツ)」を使用している点です。具材が変わることで、同じスタミナ系でも、また違った味わいと食感で、ひとつの進化系といえましょう。ちなみに熱いスープのホルモンラーメンは、「冷やし」に対して「ホット」と呼ばれたりします。

王道はもちろんのこと、その土地で生まれたもう一つの形も知るのもいいですね。

店舗名玄海
住所茨城県水戸市堀町985−6

※定休日、営業時間等はGoogleマップ等で事前ご確認ください

【すたみならーめん えむず】専門店で味わう「すたみな冷やし」

ひたちなか市の「すたみならーめん えむず」は、こだわりの和風スープで繊細に仕上げられた逸品が食せます。

キャベツ、ニンジンの素揚げ、煮かぼちゃ、そして衣をつけてサクサクに仕上げた豚レバーの竜田揚げなどがゴロゴロと入った「すたみな冷やし」がなんといっても看板メニュー。ツルツルとしたのど越しが特徴の麺がコシを残しつつもしっかりと茹で上げられ、粘度の高いボリューミーな餡がよく絡みます。

同じ名前の料理でも、餡の味やとろみ、麺との絡み方、具材の仕上げには、それぞれの店らしさが表れるのが面白いところです。

店舗名すたみならーめん えむず
住所茨城県ひたちなか市西大島2丁目1

※定休日、営業時間等はGoogleマップ等で事前ご確認ください

旅先で、土地の日常を味わう

旅先で出会う料理は、観光地の有名な名物ばかりではないのが楽しいところ。

茨城のスタミナラーメンは1970年頃、近所の工場で働く人、学生らに安くてボリュームがあり、栄養のあるものをと考案されましたと言われています。

町の人たちがいつもの食事として食べ、長く親しんできた一杯に出会ってみる。それも新鮮な旅の体験ですね。